
「常識とは18歳までに身に付けた偏見のコレクションのことを言う」という名言があります。
これは物理学者、アインシュタインの言葉です。
確かに人は初めて経験することや知る知識が、そのまま常識として定着することは多いです。
これは人として得られる常識ですが、社会人として第一歩を踏み始めたときも同じような感覚だと思います。
社会に出たとき、その会社で得られる経験や知識が、そのまま「社会の常識」として根付くこともあります。
会社の常識はどこで作られるのか
私自身、いま思い返すと20年ほど前に社会人としてデビューしたときに感じた会社の常識が、いまでは何だったのかと思う点もあります。
20年ほど前、営業職として社会人デビューした頃は、一人一台携帯電話を持ち出した時期でした。
私も持っていましたが、その会社では「外出時に携帯電話から客先へ連絡をしてはいけない」というルールがありました。
固定電話でやり取りをするべきという謎のルールです。
外出時に連絡をする場合は電話ボックスを探して公衆電話から連絡を入れる——そんなルールが当たり前に存在していました。
今では考えられない“当たり前”
もちろん今では、携帯電話でやり取りをすることが常識です。
このルールはすぐに風化し、営業社員は普通に外出時でも携帯電話を使うようになりました。
今では考えられないことも、当時は誰も疑問を持たず守っていた。
会社の常識とは、それほど環境に影響されるものです。
会社が違えば「常識」も変わる
初めに入った会社の常識や習慣が染みつきすぎて、転職時に苦労することもあります。
会社によって常識は大きく違うものです。
前職では当たり前だった進め方が、転職先では「なぜそんな非効率なやり方を?」と驚かれることもある。
逆に、自分では非常識だと思っていたことが、別の会社では合理的と評価されることもあります。
会社がアップデートしていくのと同じように、個人の会社に対する意識もアップデートしていく必要があります。
効率よりも「慣習」が優先される不思議
効率悪いやり方を当たり前のように続けていると感じることも多いものです。
総務として20年現場を見てきましたが、「昔からこうだから」という理由だけで続く運用は少なくありません。
書類の回覧方法、押印の流れ、会議の進め方——見直せば簡素化できるのに、そのまま残っている。
特に当時よりも便利なツールやデジタル化によって、進化のスピードは格段に違います。
今は問題なくても、気が付くと時代に合っていないことを、いつまでも続けていることにもなりかねません。
変わるのは仕組みだけではない
また、働き方や社員の仕事に取り組む姿勢も時代によって変わります。
総務の立場から強く感じるのは、人の価値観の変化の大きさです。
特に内面の変化に注視する会社ほど、働きやすい職場になりやすい傾向があります。
昔は通用した指導方法、評価の考え方、コミュニケーションの距離感も、いまは見直しが必要な場面が増えました。
常識に固執しないために
言いたいことはシンプルです。
いまある会社のルールは、時代と共に変えていく必要があるということ。
会社の常識は時代によって変わります。
常識に固執すると、社会から取り残されていきます。
「それは常識だ」と言い切るのではなく、「それは偏見かもしれない」と捉えてみる。
偏見という視点は、考える余白を生むことができます。
人も物も時代によって変わり、会社でのあり方も日々変わっています。
一度立ち止まり、自社の当たり前を見直してみる——そんなきっかけになれば幸いです。
会社の古い体質や価値観についての雑記まとめ
会社で当たり前とされている常識も、少し視点を変えると疑問に感じることがあります。
こうした違和感は、その会社に長く残っている価値観や体質から生まれている場合もあります。
会社の古い考え方や職場環境についての雑記記事は、こちらのまとめページでも紹介しています。
【独り言の小まとめ】会社の古い体質とは?意味不明なルールや変わらない価値観を感じたときに思うこと
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