
職場での呼び方って、どこか曖昧なまま流されがちですよね。
ここまで深刻ではないけれど、ふとしたときに気になる。
そんな小さな違和感を抱えている人は案外多いものです。
私自身、元総務部長として社内の呼称トラブルを見てきました。
呼び方は単なる言葉遣いではなく、人間関係を左右する大きな要素です。
しかも、相手がどう思うかまで考えていない人が実に多い。
だからこそ、この記事では「職場での呼び方はどうあるべきか?」を改めて考えてみたいと思います。
職場でいちばん無難なのは「さん付け」
なぜ「さん付け」で統一するのが良いのか
社内の呼び方で迷ったとき、最もトラブルになりにくいのが「さん付け」です。
理由はシンプルで、相手を対等な存在として扱う呼び方だからです。
これまで総務として多くの相談を受けてきましたが、呼称トラブルのほとんどは「君付け」「呼び捨て」「あだ名呼び」が原因でした。
呼ばれた側は“自分が下に見られている”と感じたり、“軽く扱われている”と受け取ったりするんです。
一方、「さん付け」で悩む人はほとんどいません。
呼称を統一することで、余計な勘違いや摩擦が生まれにくくなります。
自由な呼び方は楽ですが、相手の感じ方がバラバラだからこそ管理が難しい。
だからこそ、会社としては「さん付け」を基本にするのが一番安全でストレスの少ない形なのです。
「君付け」が与える見えない圧力
「君付け」は、呼ぶ側が思っている以上に“上下関係”を強調する呼び方です。
とくに男性社員が女性社員に使うと、相手を下に見ているようなニュアンスが強く出てしまいます。
「経歴が長くてもずっと君付けで呼ばれて嫌だ」という声は本当に多い。
私の経験上、「君付け」を使う人は“相手の立場”ではなく“自分がどう呼びたいか”を基準にしていることがほとんどです。
呼ばれた側は軽く扱われている感覚が残り、関係性が微妙にギスギスする…そんなケースを何度も見てきました。
時代的にも、呼称による格差意識やハラスメントは敏感に捉えられるようになっています。
何気ない「君付け」だからこそ、早めに見直すのが職場の安心につながります。
「呼び捨て」と「あだ名呼び」は職場に不要
呼び捨てが生む“優位性”と職場の空気
呼び捨ては、相手を尊重していないと受け取られやすい呼び方です。
自分の立場を利用して優位に立とうとしているように感じる人も多く、「呼び捨てされていると緊張してしまう」という相談は後を絶ちません。
総務の立場から言えば、呼び捨てはハラスメントに発展しやすい呼称です。
呼ぶ側は気軽でも、受け取る側は強いストレスを感じます。
これが積み重なると、職場の空気がピリピリしていきます。
相手との距離が近いからこその「呼び捨て」もありますが、それを仕事の場に持ち込む必要はありません。
あだ名呼びは“親近感”か“疎外感”のどちらか
あだ名呼びは、場の空気をゆるくする効果があります。
しかし、会社でこれをやると緊張感が薄れすぎ、まるで学校のような雰囲気が生まれます。
さらに、嫌なあだ名を付けられて苦しんでいる社員もいます。
これはいじめやハラスメントに発展する典型的なパターンです。
また、親しい仲同士のあだ名は社外では微笑ましくても、職場に持ち込むと他の社員が疎外感を抱くことがあります。
あだ名呼びは「親近感」か「疎外感」のどちらかに振れやすい極端な呼称。公的な場で使うメリットはほとんどありません。
まとめ:呼び方の自由は“誰かのストレス”になる
呼び方は小さなことのようで、実は人間関係の基盤です。
だからこそ職場では、一番トラブルの少ない「さん付け」で統一することをおすすめします。
呼び捨て・君付け・あだ名呼びは相手の捉え方がバラバラで、いつの間にか関係のこじれを生む原因になります。
小さな違和感を放置しないために、今日から“丁寧な呼び方”を意識してみてください。
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