【嫌われる?】真面目にやっているだけなのに…総務が陥る「正論の言いすぎ」を防ぐたった1つの意識

毎日、仕事を丁寧にこなしている。

ミスを避け、ルールもきちんと守っている。

総務として「やるべきことはやっている」はずなのに、なぜか職場で距離を感じることはないでしょうか。

誰かを傷つけた覚えもない…
いい加減な対応をしているつもりもない…

それでもふと、「自分、嫌われているのかもしれない…」そう感じる瞬間がある。

この記事は、怠けている人向けの話ではありません。

真面目で、責任感が強く、ちゃんと仕事をしている総務の人に向けた内容です。

総務の仕事には、明確な正解がありません。

正しくあろうとするほど、気づかないうちに“振りすぎてしまう”ことがあります。

これは反省を促す記事ではなく、少し立ち止まって気づくための整理です。

思い当たるところがあれば、それだけで十分です。

「正しい」ことをしているのに、なぜか距離を感じる理由

総務の仕事は、「正しさ」が求められる場面の連続です。

ルールを守ること
手順を間違えないこと
例外をつくらないこと

どれも間違っていません。むしろ、総務としてはとても大切な姿勢です。

それでも、人との関わりの中では、その「正しさ」が少しだけ前に出すぎてしまうことがあります。

たとえば、下記のようなこと。

ルールを守らせようとする
間違いを正そうとする
曖昧な話に、はっきり答えを出そうとする

どれも善意ですし、仕事としては正解です。

ただ、その積み重ねが「近寄りがたい」「話しかけづらい」という印象につながることがあります。

ここで大事なのは、あなたが悪いわけではないということです。

総務は立場上、どうしても“正論側”に立たされやすい

総務は立場上、気づかないうちに「正しさを振りすぎてしまう」ことがあります。

この「振りすぎてしまう」ことが実は厄介で、この感覚には、数字やマニュアルのような明確な基準がなく、相手の受け取り方によって、ラインが変わってしまいます。

だから悩むのも、迷うのも当然です。

総務の仕事は、「正論」「ルール」「説明」が求められる反面、人との距離感に悩みやすい仕事でもあります。

次の章では、その中でも特に起こりやすい「ルールを守らせすぎてしまう場面」から見ていきます。

ルールを守らせることに「振りすぎてしまう」瞬間

たとえば、公的な手続きをするために役所へ行ったとします。

窓口で書類を出したところ、不備があった場合。

ここも書いてください

そう淡々と言われると、正しいことを言われているのに、どこか引っかかることがあります。

細かいなぁ……
なんか冷たい言い方だなぁ……

もちろん、職員の方は間違っていません。書類に不備があれば、受け取れないのは事実です。

ただ、この場面では、「ルールを守らせること」に気持ちが振りすぎている状態とも言えます。

一方で、同じ不備でも、こんな言い方だったらどうでしょう。

ごめんなさいね、ここも記入が必要なんです
少し分かりにくいですよね

言っている内容は同じです。求めている行動も変わりません。

それでも、受け取る側の気持ちは大きく違います。

あ、ここも必要なんだ
そういう決まりなんですね

と、素直に受け止めやすくなる。

この違いは、ルールを曲げているわけでも、甘くしているわけでもありません。

相手の心情に、ほんの少し寄せているかどうかだけです。

会社の総務でも、まったく同じことが起こります。

普段の何気ない対応が印象を決める

会社の相談窓口になることが多い総務の立場。相談に対して、

それは規程上できません
ルールなので守ってください

と回答をすることは間違ってはいません。むしろ、総務としては正しい対応です。

ただ、それが続くと

何事にも細かすぎる人
融通がきかない人

という印象を持たれてしまうことがあります。

いつも一緒にいると、正直、疲れてしまう。結果として、嫌われる方向に傾いてしまう。

ここがとても難しいところですが、この「嫌われるかどうかのライン」には明確な基準がありません。

どこまでが丁寧で、どこからが細かすぎるのか。

それは、本人の感覚と、相手の受け取り方によって変わってしまいます。

だからこそ、「自分が悪い」と責める必要はありません。

ただ、ひとつ意識できることがあるとすれば、ルールを守らせることに“振りすぎていないか”そのバランスを、ほんの一瞬だけ立ち止まって考えてみること。

それだけで、相手との距離感が変わる場面は、確実にあります。

相談に対して「答え」を出しすぎてしまう

総務には、制度のこと、手続きのこと、人間関係のことなど、日々さまざまな相談が持ち込まれます。

その中で、真面目な総務ほど

「正しい答えを返さなければ」

「間違った期待を持たせてはいけない」

と考えます。

だからこそ、相談を受けた瞬間に、頭の中で答えを組み立ててしまう。

それはこういうルールです
結論から言うと難しいですね
このケースでは〇〇するしかありません

仕事としては、とても誠実です。無駄な期待を持たせない。曖昧な説明をしない。

ただ、相談してくる側が本当に求めているものが「答え」とは限らないという点が、少しだけ見落とされがちです。

「答え」の前にわかって欲しい相談者の気持ち

多くの場合、相手は「どうしたらいいか」よりも先に、

いま困っている
この状況を分かってほしい

という気持ちを抱えています。

そこにいきなり結論を出してしまうと、相手はこう感じてしまうことがあります。

もう決めつけられた
話を聞いてもらえなかった
冷たい人だな

言っている内容は正論でも、受け取る側の心には届かない。

これは、答えを出すことに振りすぎてしまっている状態です。

一方で、同じ相談でも、最初にこんな一言があるだけで印象は変わります。

それは悩みますよね
その状況、しんどいと思います

この時点では、まだ何も解決していません。

それでも相手は「話してよかった」と無意識に感じているものです。

総務として最終的に、答えや結論を伝える必要がある場面は、必ずあります。それ自体は避けられません。

大切なのは、答えを出す「順番」です。

まず、話を遮らない
すぐに正解を言おうとしない
結論を急ぎすぎない

これだけで、「頼りになる人」から「話しやすい人」へと印象が変わることがあります。

ここにも、明確な正解はありません。どこまで聞けば十分なのか。どのタイミングで答えを出すのか。

その基準は、相手によって違います。だからこそ難しく、悩むのも当然です。

もし「なぜか距離を置かれることが多い」と感じているなら、答えを出しすぎていないか。

少しだけ、振り返ってみてもいいかもしれません。

それは能力の問題ではなく、バランスの問題なのです。

正論を言いすぎてしまう

総務は、どうしても「正論を言う側」になりやすい立場です。

規程、ルール、制度など、会社として守るべき線があり、それを説明する役割を担っています。

だから、相談を受けたときも自然とこうした言葉が出てきます。

それは仕方ないですね
ルール上、そうなっています
みんな同じ条件なので

どれも間違っていません。会社の立場としては、完全に正解です。

ただ、正論には相手の感情を一瞬で切ってしまう力があります。

相談している側は、頭では分かっていることも多い。

ルールなのは分かっている
仕方ないのも理解している

それでも納得できない気持ち、割り切れない感情を抱えたまま相談に来ているケースがほとんどです。

そこに正論をそのまま投げてしまうと、相手はこう感じます。

分かってるよ
それ以上は何も言えないな

この瞬間、会話は終わってしまいます。

表面上は納得したように見えても、心の距離は少しずつ離れていく。

これは、正論を言うことに振りすぎてしまっている状態です。

ここで大切なのは、正論を言わないことではありません。

伝え方の順番を変えるだけで印象は大きく変わる(重要)

総務として、正論を伝えなければならない場面は必ずあります。

大事なことは、正論を「最初」に出すか、「最後」に出すかです。

たとえば、

それは納得いかないですよね
そう感じるのも無理はないと思います

こうした一言があるだけで、正論は「突き放す言葉」ではなく「説明」として受け取られやすくなります。

正論そのものが、人を嫌な気持ちにさせるわけではありません。

タイミングと伝え方が、印象を大きく左右します。

真面目で、誠実で、仕事に手を抜かない総務ほど、正論をまっすぐ伝えようとします。

だからこそ、知らないうちに「近寄りがたい人」になってしまうことがある。

それは性格の問題ではありません。能力が足りないわけでもありません。

ただ、正しさに少し振りすぎているだけ。

このバランスに気づけるかどうかが、「嫌われるかどうかのライン」を分けていきます。

まとめ

嫌われるかどうかは「能力」ではなく「振りすぎ」によって決まる

ここまで、

ルールを守らせすぎる
答えを出しすぎる
正論を言いすぎる

という場面を見てきました。どれも共通しているのは、仕事としては正しいということです。

むしろ、

真面目に働いている
責任感が強い
中途半端な対応をしたくない

そんな総務ほど、当てはまりやすい。

だからこそ、「嫌われているかもしれない」と感じたとき、自分を責めてしまう人が多いのだと思います。

でも、ここで一度立ち止まってほしいのです。嫌われるかどうかのラインは、スキルや能力の差ではありません。

性格の良し悪しでもありません。正しさに、どれだけ振りすぎているか。それだけで、印象は大きく変わります。

そして、この「振りすぎない」という感覚には、明確な正解がありません。

数字のように測れない。マニュアルにも書いていない。相手や状況によって、基準が変わる。

だから、難しくて当然です。

悩むのも、次に活かそうとするのも、すべて自然なことです。

もし、

なぜか距離を置かれている気がする
嫌われてはいないはずなのに、親しくもない

そう感じているなら、ほんの一つだけ意識してみてください。

正しさを出す前に、ワンクッション置けているか。それだけで、あなたの印象や評価が一気に変わるかもしれません。

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