
「私は総務に向いているのかな…」
そんな悩み、たまに感じる瞬間はありませんか?
そのようなとき、ふと考えてしまいますよね。
また、これから総務を目指す方にとっても「自分に向いているのか」は気になるところではないでしょうか。
そこで、本記事では総務に向いている人の行動パターンと考え方について総務部で部長に就いていた私の経験から、「こんな人は総務に向いている」という特徴について解説していきます。
「自分は向いているかどうか」は案外、普段の「当たり前」の中に隠れているのかもしれません。
総務に向いている人とは?
総務に向いている人の特徴はどのようなものでしょうか。
一般的には、
など、よく聞かれますね。
確かに、これらは「総務に向いている人」の特徴ですが、少し抽象的であまり実感が湧かないかもしれません。
そのため、より具体的により深堀して会社や上司目線から見た総務に向いている人とは、どんな人なのかを見ていきたいと思います。
普段の行動や思考が活かせる
総務の仕事は幅が広いため、求められるスキルも多岐にわたります。
そのため、
などの特徴は、確かに総務の仕事に活かせるものの、あくまで業務の一部にすぎません。
それよりも大事なのは、普段の生活の中で無意識にやっていることが自然と総務の業務に直結しているかどうかという視点です。
無理をせず自然にこなせることが、もっとも「総務に向いている」といえるのではないでしょうか。
では、そんな「普段の行動や思考」がどう活きているのか行動面・思考面の2つに分けて詳しく見ていきましょう。
行動面から見る総務に向いている人の特徴
共有スペースを大事にする
まずは「共有スペース」への気配りができるかどうか。
例えば、家庭の玄関やトイレをいつも綺麗にしている人ですね。
このような人は、来客や同居する家族に対して気持ちよく過ごしてほしいという意識を自然と持っているはず。
これと同じように会社でも、
など、社員や来客が使う共有スペースを意識的に、自然に整えることができます。
それは、自分のためではなく「誰かのため」に行動できる人。
周囲が気づかないうちに、当たり前のように整えている。
そんな人は、まさに会社にとって貴重な存在。総務に向いている人の大きな特徴のひとつです。
決められたルールは守りたい
総務の役割には、会社のルールを社内に浸透させ継続的に守ってもらうことも含まれます。
そのためにはまず、自分自身が「ルールを守る姿勢」を自然に持っていることが大切。
たとえば日常生活でも、
といった行動が習慣になっている人は、ルールの意義を理解しそれを守ることに抵抗がないタイプだといえます。
一見、誰でもやっているように思えるかもしれませんが、実際には、
と自己判断で省略してしまうケースも少なくありませんね。
しかし、社内ルールにおいてそれが繰り返されると、秩序が崩れてしまいます。
だからこそ、当たり前のことを丁寧に守り続けられる人は総務の現場でもその力を発揮できます。
自然とルールを守れるその姿勢は、総務に向いている人の大きな特徴といえるでしょう。
暇な時間を作りたくない
仕事が休みのときも、自宅での過ごし方に特徴があります。
そんなタイプの人は、総務の仕事にとても向いています。
こうした人は、
場合が多いです。決して「落ち着きがない」のではなく、手が空いたときでも次にやるべきことを見つけ出すアンテナが自然と働くのです。
そのため、周囲が気づかないような小さな不備や改善点にもよく気づき、率先して動いてくれることも。
こうした気配りと行動力は、会社全体を支える総務にとって、まさに欠かせない力です。
聞き手になることが多い
総務の仕事は、社内のさまざまな人と関わる機会が多く、相談や依頼の窓口になることも少なくありません。
このため、総務にとって欠かせないのがコミュニケーション能力です。
とはいえ、単に「人と話すのが好き」というタイプが向いているわけではありません。
実は、話すより「聞く」ことの方が得意な人こそ総務向きです。
たとえば、普段から友人との会話でも、
そんな人は、相談ごとを受ける総務の役割にぴったりです。
聞き上手な人には、話し手が気づいていない問題点まで掘り下げる力もあります。
そして、相手に「この人に話せば大丈夫」と思わせる安心感を与えることができます。
そうした信頼感は、社内の人間関係や職場の雰囲気にも大きなプラスとなり、総務という立場の強みになりますね。
話し好きな人の落とし穴
一方通行の会話では信頼関係は築けない
話すことが好きな人は、つい思いついたことを無意識に口にしてしまいがちです。
雑談のつもりが、一方的に話してしまっていた…という経験がある方もいるかもしれません。
しかし、総務という立場では、話しすぎが逆効果になることもあります。っというのも、
こうしたことが原因で、信頼関係を築きにくくなってしまうからです。
だからこそ、まずは「聞き手に回る」姿勢がとても大切。
相手の意図を丁寧にくみ取ることが総務としての信頼を高めるために必須といえます。
思考面から見る総務に向いている人
感情のブレが少ない
総務という仕事は、時に想定外のことが立て続けに起こることもあります。
急ぎの対応が重なったり、誰かのサポートに入ったりと、自分のペースでは進まないことも多いですよね。
そんなとき、感情の起伏が激しい人だと、焦って判断を誤ったり、周囲にイライラをぶつけてしまったりすることも。
一方で、感情のブレが少なく、どんなときも冷静に対応できる人は、まわりからとても頼りにされる存在です。
また、総務は社内外の人と関わる機会が多く、相手の感情に引っ張られずに落ち着いて受け止める力も求められます。
つまり普段の生活でも、
そんな人こそ、総務に向いている人の大きな特徴のひとつといえるでしょう。
穏やかな人の考え方:焦る前に何を考えているのか?
総務社員の中には、業務が立て込んだり急なトラブルが起きたりしても、まったく焦りを見せない人がいます。
そのような人の多くは、
と、考えているものです。
そのため、感情に振り回されることが少なく、いつも冷静でいられるんですね。
こうした考え方が自然にできる人は、イレギュラー対応の多い総務にとても向いているといえるでしょう。
総務の仕事には、突然の急務、思わぬトラブル対応など柔軟に対応しないといけない場面もあります。
そのとき、焦ってしまい思わぬミスや解決の遅れに繋がるケースもあります。
そんな、急な対応にも焦らないコツについて紹介している記事もありますので、ぜひ、ご覧ください。
【高下在心】焦るクセから脱却!仕事が多すぎる総務が急な業務にも焦らないための思考とは
物事の性質を見分けている
普段の生活のなかで、やるべきことは多くあります。
悩んだり、不安に思うこともありますね。
そのとき、
など、物事の本質を見分けて行動している人は総務に向いているといえます。
これはまさに、総務の仕事に求められるスキルそのもの。
総務の業務は多岐にわたるため、すべてを同じ優先度で考えてしまうと、気持ちばかりが焦りすぐに疲れてしまいます。
日ごろから「取捨選択」ができる人は、総務の仕事をスムーズに進めやすいタイプだといえます。
優先順位の見極めが得意な人
頭のなかで業務の住み分けができている
優先順位の見極めが得意な人は、多くの仕事を抱えていても頭のなかできちんと整理されており住み分けができています。
こうした判断が早い人は、業務効率がとても良くなります。
すべてに同じ力をかけようとするよりもどこに注力するかを考えられる人のほうが、実は頼りにされやすいものです。
「何とかなる」と楽観的な感覚を持っている
総務の仕事には、自分の経験や知識だけでは対処できないような「初めての業務」がたびたび発生します。
そんなときに「できない」とすぐに諦めてしまうのではなく、まずは、
と、一歩踏み出せる人は、とても頼もしい存在です。
私生活においても、
といった「やってみる精神」がある人は、自然と総務の仕事にもなじみやすいタイプでしょう。
総務は未経験の作業が多いポジション。
まずは動いてみる、という柔軟さがとても大切なんです。
最初から完璧じゃなくていい
まずは取り掛かる姿勢が大事
総務の仕事は「やったことがないけど必要だからやる」ことの連続です。
という姿勢があれば、むしろ周囲から頼りにされやすくなります。
最初からすべてを知っている人はいません。
「なんとかなる」と動ける人こそ、現場で必要とされる存在ですね。
物事を俯瞰して見るクセがある
周囲の意見に流されず、ひとつ引いた視点で物事を考えるクセがある人は、総務に非常に向いています。
たとえば、会議で「これで進めましょう」と方針が決まりかけたときに、
と、あえて違う角度から問いかけができる人ですね。
これは単なる「逆張り」ではなく、物事を多面的に捉えている証拠です。
そしてその姿勢は、結果的にリスク管理の力にもつながっていきます。
このような視点を持つ総務は、経営者からも信頼され現場での判断力に一目置かれることが多いです。
俯瞰で見られる人の強み
ブレーキ役は会社にとってとても重要な存在
ときに「ちょっと待って」と言える人が、会社にとって欠かせない存在になることもあります。
これらは、誰かが言わないと見過ごされがちです。
総務が「ブレーキ役」になることで会社全体のリスク回避や判断の精度が高まります。
あなたはどの役割を選ぶ?
裏方にやりがいを感じる
たとえば、映画を作るチームがあるとします。
あなたはどの役割を選びたいでしょうか?
素晴らしい映画作品にするには、主役だけでなく脇役や裏方がそれぞれの役割をしっかりと果たさないといけません。
実は、会社もまさに同じなんです。
| 映画作成の役割 | 内容 | 会社での立場 |
| 監督 | 全体を指揮する | 経営者 |
| 脚本 | 進行や構成を練る | 秘書・側近 |
| 主役 | スポットライトを浴びる | 営業・技術者・現場スタッフ |
| 脇役 | 主役を引き立てる | 部長・課長などの管理職 |
| 撮影・照明 | 機材の専門スキルが必要 | 経理・人事・労務 |
| 小道具・衣装・ヘアメイク | 主役や脇役を際立たせる | 総務 |
映画で小道具や衣装がきちんと備わっていなければ演技にリアリティは出ません。
それと同じで、総務がいなければ、会社の日常業務はスムーズに回りません。
表には出ないけれど、そういった役割が好きな人。総務に向いているといえますね。
役割が明確だから上手くいく
先ほどの映画の例でもお話ししましたが、会社も同じく「役割分担」があるからこそ全体がスムーズに機能します。
もし総務の立場で「もっと前に出たい」「注目されたい」と考えてしまうと、他部署と役割がかぶってしまい現場が混乱してしまうこともあります。
たとえば、
こうした「役割の越境」は、組織の信頼やバランスを崩す原因にもなります。
その点、自分の立ち位置を理解し裏方としての役割にやりがいを持って働ける人は、周囲からも安心され信頼される存在になります。
会社が上手くいくためには、それぞれの役割に徹する人が必要不可欠ですね。
サポート役に徹する重要性
出しゃばりすぎず適度な距離感を保つ
普段の業務のなかで「もっと評価されたい」「注目されたい」と思うこともあります。
しかし、総務のような「支えるポジション」が前に出すぎると、
といったトラブルの火種になることも。
組織には、それぞれに合った適材適所のポジションがあります。
与えられた役割を丁寧にこなすことで、逆に信頼や評価が自然とついてきます。
こうした、部署の垣根を飛び越えて総務が顔を突っ込むと「総務は偉そうだ」と感じさせてしまうかもしれません。
そんな誤解と衝突を避けるための記事もありますので、読んでみてください。
【表裏一体】総務は偉そう?他部署から見る総務の見え方と偉そうと感じてしまう理由
最後に
「総務に向いている」とは特別なスキルが必要なわけではなく、普段から自然にやっている当たり前のことが、実は大きな強みになるということです。
こうした特徴を持っている人は、無理なく、そして周囲からも信頼される形で総務の仕事に馴染んでいけるでしょう。
あなたの「当たり前」が、会社にとってかけがえのない「人財」なのです。
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