
総務として働いていると、さまざまな部署から相談や依頼が寄せられ、気付けば、
と感じることも多いと思います。
総務は立場上、多くの社員と関わるからこそ、距離が近すぎても遠すぎてもストレスが増えてしまいます。
公平性を保ちつつ、無理のない距離感で仕事を進めることは、総務が長く健やかに働くための大切な技術です。
この記事では、あなたの心を守りながら、社員との関係性をフラットに保つための具体的な方法を、総務の実務経験をもとにわかりやすくまとめました。
総務はなぜ「人間関係の疲れ」が蓄積しやすいのか
総務は多くの部署の“間”で動くため、他の職種よりも人間関係による疲労が溜まりやすい立場です。
社員からの相談や不満が集まり、時には誰かの怒りや不満を直接受けることもあります。
また、総務は会社のルールを運用する部門でもあるため、感情的なトラブルに巻き込まれやすく、仕事内容以上に「人」との関わりが心の負担になる場面が多いのが特徴です。
さらに、部門間調整やトラブル仲裁など、感情が交差する場に立ち会うことも多く、普通の会話でも気を遣わなければいけません。
こうした状況が積み重なって、気付かないうちにストレスが膨らんでしまうのです。
多くの部署と関わる“特殊な立場”がストレスを生む
総務は会社全体のサポート役であり、あらゆる部署と関わります。
人事・経理・営業・製造・企画など、異なる価値観を持つ人たちと話す機会が多く、その分コミュニケーションのストレスも増えます。
部署ごとに求めるスピード感や優先順位が違うため、同じ説明でも伝わり方が異なり、意図せず誤解を生んでしまうことも。
さらに、総務は業務上どうしても「お願いする側」になる場面が多く、相手が忙しいときには冷たくされたり、不満を言われることもあります。
さまざまな価値観の間で立ち回ることは総務の強みである一方で、大きなストレス源にもなっているのです。
部門間の板挟みになりやすい総務の宿命
総務は調整役として動くことが多く、部署と部署の間で板挟みになることがよくあります。
例えば、「経費削減」で現場から反発を受けたり、「労務管理」で管理職と社員の意見が割れたりと、どちらかを優先すればもう一方から不満が出る状況は日常茶飯事です。
総務はどちらにも寄り添いながら、中立を保ち自分の感情を押し殺して対応する場面が増えます。
これは、自分が悪いわけではないのに、責められたり怒られたりする機会が多いということでもあります。
こうした状況が続くと、心理的な疲労は積み重なり、気付かないうちに心の余裕がなくなってしまうのです。
関連記事:【もぅうんざり】職場で板挟みばっかりでうんざりな総務社員へ|考え方ひとつでスッキリする解消法あとで読む感情的な相談が集中し、心の余白が削られていく
総務には「とりあえず聞いてほしい」という感情的な相談が集まりがちです。
仕事の愚痴、上司への不満、人間関係のトラブルなど、本来は総務の業務範囲ではない内容まで持ち込まれることも珍しくありません。
相談自体は悪いことではありませんが、頻度が高くなると心の余白が削られ徐々にストレスが蓄積していきます。
相談してくる側は軽い気持ちでも、受ける側は相手の気持ちを受け止め、言葉を選び、対応策を考えるため、精神的な負担が大きくなりやすいのです。
知らず知らずのうちに「もう誰とも話したくない」と感じるほど消耗してしまうのは、この積み重ねが原因です。
総務が疲れやすい理由は「人間関係が仕事の一部」だから
総務の仕事には、書類作成や管理業務といった“事務仕事”だけでなく、人間関係のケアが常に含まれています。
社員からの相談を聞き、部署同士の調整を行い、時にはトラブルの仲裁役も務めるなど、人との接触を避けられない仕事です。
つまり、人間関係の負担が「業務外」ではなく、仕事そのものに組み込まれている状態です。
そのため、どれだけ気をつけていても、予期せぬトラブルや摩擦が発生し、消耗しやすくなります。
総務の疲れは「弱いから」でも「メンタルが弱いから」でもなく、もともとの業務構造に原因があるのです。
総務が守るべき「公平性」とは?距離感を誤ると一気に崩れる
総務にとって「公平性」は、スキルではなく“信用そのもの”です。
どれだけ丁寧に仕事をしていても、一度でも「えこひいきしている」と思われれば、部署全体の信用が揺らいでしまいます。
総務は多くの部署と接するため、誰かと距離が近すぎても、遠すぎても問題が生まれます。
近すぎると相談が集中して本来の仕事が進まなくなり、遠すぎると協力が得られず業務が滞る—。
公平性を守るということは、決して冷たく接することではなく、誰に対しても同じ姿勢で接し、一定の距離を保つことです。
総務が疲れないための「嫌われない中立な距離」は、実は大きな武器になります。
公平性は“信用資産”:えこひいきが一番のリスク
総務にとって信用はお金よりも大事な「資産」です。
少しでも特定の社員に肩入れしたように見えると、他の部署から「総務はひいきしている」と疑われ、調整が難しくなります。
総務の仕事は人事評価・社内ルール・設備・経費など広範囲に及ぶため、えこひいきの印象が広がると、すべての業務に悪影響が出ます。
実際、総務が特定の社員とよく食事に行く、雑談が多い、相談を優先している——これだけで不信感は一気に広がります。
公平性とは“全員と適度な距離を保つ”ことであり、誰か特定の人に近づきすぎないことが、結果的にあなた自身を守ることにつながります。
近すぎる距離感が生む3つの問題
社員と距離が近すぎると、最初は「頼りにされている」と感じても、次第に大きな負担となり、総務の信用も落としかねません。
まず一つ目は相談が集中し、本来のコア業務が進まなくなること。
感情的な愚痴まで抱え込んでしまうと、業務効率は著しく下がります。
二つ目は規定の説明がしにくくなること。
距離が近い相手ほど「今回は特別に…」と言いづらくなり、公平な運用にブレが出ます。
三つ目は私情が紛れ込み、判断に偏りが生まれること。
総務の判断はルールに基づく必要があるため、距離が近すぎると感情の影響を受けやすくなります。
近すぎる距離は、実は総務にとって最大のリスクなのです。
遠すぎる距離感が生む3つの問題
逆に、距離を取りすぎることも問題を生みます。
まず調整依頼やアンケートの協力が得られにくくなること。
総務が「何を考えているかわからない部署」だと思われると、協力を得るだけで時間がかかります。
次に現場のリアルな声が上がってこなくなること。
総務に相談しづらくなると、社内の改善点や不満が見えず、経営判断にも影響します。
そして総務が“壁のある部署”として認識されてしまうこと。
必要以上にきっちりしすぎると、社員からの信頼を失い、ルールを伝える場面でも反発されやすくなります。
距離を置きすぎても仕事が滞り、総務の役割を果たしにくくなってしまうのです。
総務が取るべき「中立で嫌われない距離」とは?
総務にとって理想の距離感は「仲良くしすぎず、冷たくもしない中立なポジション」です。
相談を受けても感情に巻き込まれず、あくまで“ルールベースで答える”姿勢を貫くことで、公平性が保たれます。
雑談はあっても良いですが、深い相談や個人的な愚痴には踏み込まないことがポイントです。
一方で、距離を置きすぎると協力を得られなくなるため、業務に必要な会話にはしっかり向き合います。
この「業務は丁寧に、感情は距離を置く」というスタンスが最も中立性を保ちやすく、かつ嫌われない距離です。
総務の信頼は、一貫した態度から生まれ、人間関係で疲れにくい土台になります。
苦手な相手とどう向き合う?総務ならではの“疲れない接し方”
総務として働いていると、「正直、この人が苦手…」と感じる相手とどうしても関わらなければならない場面があります。
部署の連携、社内ルールの周知、設備の調整、人事関連の案内など、業務上の接触は避けられません。
しかし、無理に仲良くしようとすると疲れてしまい、反対に距離を取りすぎると仕事に支障が出ます。
大切なのは、苦手な感情を押し殺すことではなく、“疲れない接し方”を身につけること。
総務ならではの視点で、感情に巻き込まれず、相手に振り回されないコミュニケーションの工夫を知ることで、日々のストレスは格段に減らせます。
苦手な相手ほど「正確なコミュニケーション」が必要
苦手な人に対しては、つい会話を早く終わらせたくなり、必要な説明を省いてしまいがちです。
しかし、ここにトラブルの種があります。
苦手意識があるからこそ、不確実な情報や偏見を防ぐために“丁寧で正確なコミュニケーション”が必要です。
誤解が生まれると「総務が言っていた話と違う」と指摘されたり、上司に話がズレて伝わったりと余計なストレスが増えます。
ポイントは、事実とルールに基づくシンプルな説明を徹底すること。
感情的な会話ではなく、「伝えるべきことだけを正しく伝える」姿勢を持つことで、自分の心を守りながら仕事を進められます。
“上司や部門長を経由させる”という選択肢を遠慮なく使う
どうしても相手との直接のやり取りにストレスを感じる場合は、無理に一対一で対応する必要はありません。
総務の仕事は「個人で抱え込む」ことではなく、組織としてルールを運用することです。
苦手な相手との調整は、あえて上司や部門長を経由させることで感情的な衝突を避けられます。
例えば、労務やトラブルに関わる内容は、総務だけで抱えず、人事・管理職と共有し、担当者を変えてもらうことも可能です。
あなた一人が耐え続ける必要はありません。
「組織として対応する」仕組みを使うことで、心の負担を大きく減らせます。
苦手な相手と“あえて距離を縮める”という逆転アプローチ
苦手な相手ほど距離を置きたくなりますが、総務の場合はあえて軽い関わりを増やすことで、関係が改善するケースがあります。
たとえば、
など、軽いコミュニケーションを積み重ねることで「話せる相手」という認識が生まれます。
深く仲良くする必要はありませんが、フラットな関係を作る努力は長期的に業務を楽にしてくれます。
小さな接点を作ることで、感情の摩擦を減らし仕事を進めやすい空気が作れます。
感情に巻き込まれないための「境界線」を持つ
苦手な相手とのやり取りで疲れる最大の原因は、「相手の感情に引っ張られる」ことです。
相手が機嫌が悪いとき、声が大きいとき、強い言い方をされたときに、こちらも感情が乱れてしまうと必要以上にストレスを感じます。
総務が身につけたいのは、相手の感情と自分の感情を分けて考える“境界線”です。
など自分に言い聞かせるだけで、心の揺れは小さくなります。
境界線は冷たい態度ではなく、感情に流されずに仕事を進めるための技術。
総務が疲れないための大切なスキルです。
“苦手”は悪いことではない|問題は距離の取り方
苦手な相手がいること自体は、決して悪いことではありません。
誰でも合う・合わないがあり、総務だからといって全員と仲良くしなければいけないわけではありません。
大切なのは、苦手意識を否定せず、距離の取り方を工夫することです。
相手との関わり方を“感情ベース”から“業務ベース”に切り替えるだけで、関係性はずいぶん楽になります。
「感情は距離を置く、仕事は丁寧に行う」というスタンスは、総務の公平性を守るうえでも効果的です。
苦手だからこそ、適切な距離感と正確なコミュニケーションが必要なのだと理解することが、あなたのストレスを大きく減らす第一歩です。
苦手な相手とどう向き合う?総務のための“疲れない接し方”
総務として働いていると、「苦手な相手とも仕事上は関わらざるを得ない」という場面が必ず出てきます。
しかも総務は多くの部署と横断的にやり取りするため、人間関係の摩擦が起きやすい職種でもあります。
だからこそ大切なのが、“疲れない接し方”を確立すること。
相手に振り回されず、自分の心と時間を守りながら、業務として必要な範囲だけ冷静に対応するスタンスです。
ポイントは、曖昧さを排除し、ルールを基準にし、感情を持ち込まないこと。
さらに、トラブルを避けるための記録や、最低限の関係維持のための軽い接点づくりも効果的です。
無理に仲良くする必要はありませんが、「仕事が円滑に進むだけの最低限の距離感」を整えておくことで、日々のストレスは大きく減らせます。
正確な情報で話す|曖昧な会話ほど人間関係を壊す
苦手な相手と接するときほど、会話の“曖昧さ”はトラブルの原因になります。
「言った・言わない」「そんなつもりでは…」といったズレは、関係性を一気に悪化させる引き金です。
総務として大切なのは、事実と数字をもとに話すこと。
相手の主観や感情に乗らず、必要な情報だけを正確に伝えることで、無用な誤解を防げます。
など、苦手な相手との会話ほど、“正確に伝える”ことが、あなたの身を守る最大の防御になります。
感情を排除し「ルールベース」で対応する
相手が苦手だと、どうしても感情が揺れやすくなります。
しかし、総務として最も強い武器は“ルール”です。
「私はこう思う」ではなく、
と、基準を明確にして対応すれば、相手に無駄な隙を与えません。
また、こちらの感情を見せないことで、相手が攻撃しにくくなるというメリットもあります。
ルールに沿った対応は“個人対個人”の対立を避ける効果があり、「総務としての立場」で会話を進めることで、距離を取りながらも業務はスムーズに進みます。
苦手な相手ほど、冷静な「ルールベース対応」が最も安全で効率的です。
反論されにくい“事務的な言い回し”を習慣化する
苦手な相手ほど、こちらの一言に反応して絡んでくることがあります。
そんなとき役立つのが、感情を含まない“事務的な言い回し”。
など、個人の判断ではなく職務の一環として伝える表現です。
事務的な言い回しは、相手の感情を刺激しにくく、反論されにくい特徴があります。
また、こちら自身も余計なストレスを抱えずに済みます。
大げさに聞こえるかもしれませんが、言葉を変えるだけで関係性が劇的に穏やかになることはよくあります。
苦手な人と接するときこそ、言葉選びで自分を守りましょう。
トラブルを避けるために「記録」を残しておく
総務はあらゆる問い合わせや依頼が集中するため、曖昧な記憶で動くと大きなトラブルにつながります。
特に苦手な相手が絡む業務は、後から「言った・言わない」問題になりやすく、自分を守る意味でも“記録”は必須です。
メールやチャットでやり取りを残す、口頭で受けた依頼も「先ほどの件ですが」と文章で再確認するなど、証跡を確保しておくだけで、あなたの負担は大幅に減ります。
また、記録があることで上司に報告しやすくなり、必要なときに組織的な対応へつなげやすくなります。
苦手な人との関わりは、記録があなたの盾になり、心の余裕も生まれます。
苦手だからこそ距離を詰める“軽い接点”をつくる
本格的に関わる必要はありませんが、完全に避け続けると相手の警戒心を刺激し、逆に仕事がやりにくくなることがあります。
そこで効果的なのが「軽い接点づくり」です。
など、あくまで“仕事としての一言”を積み重ねるイメージです。
こちらから歩み寄るのではなく、「敵ではない」という空気感をつくることが目的。
軽い接点があるだけで、相手の態度が和らぐことも多く業務がスムーズになります。
苦手な相手ほど、最小限の関係維持がストレス軽減につながります。
どうしても無理な相手は「組織の力」を使って距離を取る
どれだけ努力しても、どうしても相性が悪い相手は存在します。
そうした場合、自分の努力だけで状況を改善しようとすると、むしろストレスが増えるだけ。
総務として大切なのは、「一人で抱えこまない」選択です。
まずは上司や部門長を経由し、業務フローを変える、窓口を別の人にするなどの調整を依頼できます。
また、人事・労務へ担当変更や業務分担の見直しを相談するのも有効です。
“個人間の問題”を“組織の課題”に切り替えることで、適切な距離を確保できます。
無理に我慢する必要はありません。
あなたのメンタルと業務効率を守るためにも、組織の仕組みを正しく使いましょう。
総務が日々使える“ストレスをためないコミュニケーション術”
総務は全社から問い合わせや依頼が集まるため、日々のコミュニケーションだけで疲弊してしまうことがあります。
相手の性格や温度感に合わせて対応しようとすると、気疲れが増え、業務に支障が出ることも。
だからこそ重要なのが、“ストレスをためない話し方の型”を持っておくこと。
など、仕組みとして整えてしまうことで、毎日の負担は大きく軽減できます。
特に総務は「公平な立場」が求められるため、誰に対しても使える汎用的なコミュニケーション術があると非常に有利です。
職場のあらゆる場面で試せる、“疲れない会話の型”を紹介します。
「結論→理由→お願い」で感情を絡ませない伝え方
頼みごとをするとき、説明が長くなるほど感情が入り込み、相手の受け取り方もブレてしまいます。
総務の業務では、短い言葉で正確に伝えることが重要です。
おすすめは「結論→理由→お願い」の順番で伝える方法。
たとえば、こんな感じです。
結論:◯◯の書類を今日中に提出してください
理由:明日の会議資料に反映するためです
お願い:15時までに総務へお持ちいただけますか?
余計な前置きを排除することで、相手の感情を刺激しにくく、誤解も生まれにくくなります。
苦手な相手でもこれを徹底するだけで、やり取りが驚くほどスムーズになります。
依頼は“相手のメリット”を添えて伝える
人は「自分にとって得か損か」で行動を判断するもの。
苦手な相手に依頼するときほど、相手のメリットを一言添えると動いてもらいやすくなります。
例など、相手にとっての利点を提示するイメージです。
メリットがあると分かれば、相手の態度が軟らかくなり、不要な摩擦も減ります。
これはお世辞ではなく、“業務上の合理性”として提示するのがポイント。
総務側の都合だけで話さないだけで、対人ストレスは大幅に減らせます。
自分の負担にならない「断り方・線引き」のコツ
総務は「頼めば何でもやってくれる」と思われやすく、断れない雰囲気に悩む人も多いでしょう。
しかし全てを引き受けると、確実に疲弊します。
大切なのは、個人ではなく“ルールや業務範囲”を根拠に線引きをすること。
と、個人の善意ではなく職務の枠として伝えるのがコツです。
また、完全な拒否ではなく「ここまでならできます」と添えると、関係を悪化させずに断ることができます。
線引きはあなたの心と時間を守る、大切なスキルです。
同じことを何度も説明しないための型
総務に多い悩みが、「同じ質問を何度もされる」問題です。
これを防ぐには、説明の“型”を作っておくのが最も効果的です。
例えば、①結論、②理由、③手順、④注意点、⑤再確認の文のセットをテンプレ化しておく。
メールなら定型文にしておくとさらに楽になります。
また、説明後に「念のため手順をこちらにまとめておきます」とリンクや画像を添えておくと、二度目の問い合わせが激減します。
繰り返し説明するのは総務の大きなストレスですが、型さえ作れば“誰にでも同じように”“最短で”説明でき、疲れを減らすことができます。
相談されすぎを防ぐ“ほどよい壁”の作り方
総務は相談しやすい雰囲気を持つことが多く、それは長所でもありますが、度を超えると業務が止まってしまいます。
大切なのは、相談を否定せずに“適切な距離”を保つこと。
「その件は後ほど整理して返信しますね」と時間を区切る、「まずは規程を確認してみてください」と一次対応を促すなど、相手に依存させない工夫が必要です。
また、常に笑顔で対応しすぎない、雑談の時間を伸ばさないなど、雰囲気づくりも効果的です。
壁を作るのではなく、“ほどよい線”を引くことで、あなたのキャパを守りながら関係も保てます。
苦手な相手に対しても使える「共通項の作り方」
苦手な相手ほど、共通点が見つからず会話がぎこちなくなりがちです。
しかし、“完全にゼロ”ということはほぼありません。
仕事の目標、部署の課題、会社全体のルールなど、「業務に関する共通項」を意識すると距離が縮まります。
など、相手の得意分野に触れるのも効果的です。
雑談をする必要はなく、あくまで“仕事という安全な共通項”を使うのがポイント。
こうした小さな接点が、苦手意識を軽くし、仕事上のやり取りもスムーズにしてくれます。
総務として「フラットな信頼関係」を築く技術
総務は、会社のどの部署よりも広く社員と関わる立場です。
そのため、特定の人とだけ深く付き合ったり、逆に苦手な相手を必要以上に避けたりすると、業務に偏りが出てしまいます。
総務が目指すべきなのは、“誰とでも同じ距離感で接するフラットな関係”です。
深すぎず・浅すぎず、感情をぶつけ合わない関係が、最もストレスの少ない働き方につながります。
信頼は「大きな出来事」で築くのではなく、日々の小さな誠実さの積み重ねで生まれるもの。
苦手な相手とのやり取りも、一貫した対応を続けることで自然と協力が得られます。
この章では、総務が無理なく実践できる“公平で疲れない信頼づくりのコツ”を紹介します。
総務は“嫌われない程度に仲良く”がベスト
総務の人間関係は“程よい仲の良さ”が一番バランスが取れています。
仲良くしすぎると贔屓を疑われ、距離を置きすぎると協力が得にくくなる。
つまり「嫌われない、でも依存されない距離」が理想です。
特別に踏み込まず、しかし丁寧に接することで、必要な協力は得られ、トラブルにも巻き込まれにくくなります。
また、誰に対しても態度を変えないことで、“総務は公平”という印象を持ってもらえ、業務上の調整もスムーズになります。
苦手な相手とも必要以上に親密になる必要はなく、あくまで仕事上で心地よい距離をキープすることが、長く総務を続けるための技術です。
日頃からやっておきたい“小さな信頼貯金”
総務の信頼は、日頃のちょっとした行動の積み重ねで生まれます。
例えば、依頼メールへの迅速な返信、期限を守る姿勢、聞かれたことを正確に答える、自分の意見を感情ではなく事実で伝える――
こうした“小さな誠実さ”は、後々の協力体制につながる大切な信頼貯金です。
また、相手の担当業務を尊重するひと言(「いつもありがとうございます」「大変ですよね」など)は、意外なほど効果的。
総務は感謝される側と思われがちですが、相手を認める言葉を投げかけるだけで、協力の姿勢が大きく変わります。
日々の積み重ねが、いざという時の大きな支えになります。
苦手な相手でも巻き込みやすくなる声かけ
苦手な相手には「できれば関わりたくない」と思いがちですが、総務の仕事では完全に避けることはできません。
大切なのは、相手が動きやすくなる小さな“巻き込みの言葉”を持っておくことです。
など、相手の専門性や役割を尊重する声かけは、協力を得るうえで非常に有効。
相手が得意な話題や業務の強みに触れる言葉を入れると、苦手意識を越えて協働しやすくなります。
総務としての公平な姿勢を貫きつつ、相手を役割の観点で巻き込むことで、ストレスを最小限に抑えたコミュニケーションが取りやすくなります。
他部署から協力を得るための姿勢
総務は“会社全体のために動く部署”ですが、他部署から見ると「頼まれごとが多い人」「ルールばかり言う人」と映ることがあります。
だからこそ、協力してもらうためには、まず総務側が“相手の現場を理解する姿勢”を見せることが重要です。
依頼する時は「お忙しいところすみません」「◯◯の作業があると伺っていますが」と、相手の状況に触れるだけで、受け取り方が大きく変わります。
また、総務が先に情報共有や調整を行っておくと、相手も協力的になりやすい。
強い口調で依頼するのではなく、“相手の動きやすさ”をつくるのが、総務が協力を得る一番の近道です。
トラブル時ほど「中立性」を示すチャンス
トラブルが発生すると、総務には「どちらが悪いのか判断してほしい」「味方になってほしい」という圧力がかかることがあります。
しかし、ここで感情的に誰かに寄り添うと、後々大きな不信につながります。
逆に、トラブル時こそ“総務は中立である”と示す絶好のタイミングです。
事実ベースで状況を整理し、規程やルールを根拠に対応すれば、誰からも不満が出にくくなります。
また、落ち着いて整理してくれる総務に対して、社員は安心感を覚え、信頼が深まります。
感情の渦中に巻き込まれず、一歩引いた視点で整える姿勢こそが、総務の大きな価値です。
まとめ
総務は「距離の取り方」で人間関係の疲れは必ず軽くなる
総務は多くの社員と関わるため、人間関係の疲れが溜まりやすい仕事です。
しかし、距離の取り方や伝え方の“型”を身につけるだけで、日々のストレスは驚くほど軽くなります。
大切なのは、特定の誰かと深く仲良くなることではなく、誰に対しても同じ態度で接する公平な距離を保つこと。
これらは総務のメンタルを守る“技術”です。
あなたが無理なく働き続けるために、今日から少しずつ取り入れてみてください。
総務の仕事は、人間関係に振り回されなくても、ちゃんと回せます。
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