【存亡危機】もはやいらない行事?社員旅行に行きたくないと不評な理由と今後の在り方について

社員旅行で気分が乗らない女性

昨今、会社の嫌われイベントになりつつある「社員旅行」

ネットやSNSで「行きたくない」や「断りたい」などのコメントが散見される現代。

果たして社員旅行は何のために行うものなのでしょうか。

本記事では、社員旅行に行きたくない社員の本音と今後の在り方について解説していきたいと思います。

もはや社員旅行は時代遅れ?

かつては福利厚生や慰労の一環として定着していた社員旅行。

しかし現代では、

気を遣うだけで疲れるよ…
結局仕事しているようなもの…
プライベートの侵害だ

といったネガティブな声が目立つようになってきました。

多様な価値観が求められる今、社員旅行の在り方そのものを見直す時期にきているのかもしれません。

そもそも社員旅行の目的は?

一般的に社員旅行の目的は、

社員同士の結束強化
親睦を深める
意思疎通の活性化

のような、ふわっとした目的で効果が見えにくいものが多いですね。

オフィスから離れ、社員と同じ時間を過ごすことで社員間の距離を縮め、良好な人間関係を築く。

しかし、本当に社員旅行によって人間関係が良好になるのでしょうか?

単に社員旅行の目的が「わいわい賑やかにしたい」「お酒の席が楽しい」といった、一部の社員の好みで決めていませんか?

「賑やかな場所は苦手」「お酒が苦手」と感じる社員にとっては、当然参加したくないイベントになってしまいます。

こうした、社員の気持ちを無視して一方的に決める風潮が「社員旅行離れ」に繋がっているのかもしれません。

旅行前後で雰囲気は変わる?

社員旅行後の雰囲気はどんなものでしょう。

一部の社員は人間関係が良くなることはあると思います。

しかし、社員旅行をきっかけに、

社内の会話が活発になった!
業務へ取り組む意欲が向上した!

など、感じたことがあったでしょうか?

結局、社員旅行でのコミュニケーションは一過性のもので、再度職場に戻ると元の形に戻るケースが多いと感じます。

むしろ…旅行を控えている時期のストレスの方が職場や社員に悪影響を及ぼすかもしれません。

社員旅行は強制イベント

社内で社員旅行の企画が立ち上がると、その時点で「行きたくないなぁ」と感じる社員も多いのでは。

しかし、

「全員参加前提」で話が進んでいき…
「不参加」の選択肢が作られることはない…
「自由参加」でも断りにくい空気…

そんなイベントに「強制」と感じてしまうのも当然です。

現代の価値観とのズレ

現代では、社員の「選択する自由」が強調されています。

特に、プライベートとのバランスを考える意識は強くなっていますね。

しかし、「強制」と感じる社員旅行は、プライベートな時間を大事にしたい社員からは参加への優先順位はとても低いです。

こうした価値観のズレは、

休みの日まで社員と会いたくない…
結局仕事じゃん…

と感じ、参加の意欲は湧かなくなりますよね。

最近の若い世代は特に行きたくない?

この話題もネット上でよく見かけます。しかし、これには少し疑問です。

いまの年配社員や中年社員の方々も若い時に「行きたくないなぁ」と思い、社内で不満や愚痴を漏らしていなかったでしょうか。

もし当時、手元にスマホがあったなら発信する人もいたのではないでしょうか。

結局、社内でもSNSでも嫌なことを発信すること自体は変わっていないと思います。

それでも、半分強制的なイベントに「嫌々参加」していた人も少なくないはず。

「最近の若い世代は…」と限定するのではなくいつの時代も社員旅行に対する感情は同じだと思います。

社員旅行に行きたくない理由

土日に社員旅行を入れられる

社員旅行が土日に設定されると、せっかくの休日が「職場の延長線」になってしまいます。

心身を休めるはずの土日が、移動や気遣いで疲労の蓄積となれば翌週のパフォーマンスにも影響が出てしまいますよね。

社員旅行は出勤扱い?休暇?

平日は通常業務のため、社員旅行を土日に行うことがほとんど。

そのとき、「休日出勤になるの?」と疑問に思う人もいます。

一般的に多くの会社では、社員旅行はお盆休みのような「特別有給」扱いになるケースが多いですね。

この場合、参加できない社員にとっては単に休暇となります。

そのため、嫌々参加した社員は、せっかくの有給なのに仕事に来ているような感覚になる人もいます。

この曖昧な点も社員旅行に対する印象の悪さに繋がっていますね。

人間関係がストレスになる

職場の人間関係は、日常業務だけでも十分に気を遣うもの。

社員旅行では、業務外の時間もその関係性が続くため、気を休めることができないと感じてしまうことがあります。

気の合わない相手との長時間の接触は、大きなストレスになりますよね。

誰と共に行動するかで旅行は変わる

旅行や食事は「誰と」一緒に時間を過ごすかによって変わるもの。

同じ場所であっても「社員」と「家族、友人、恋人」とでは感じ方は全く違います。

もし、苦手意識がある先輩や上司と共に行動するとなれば、それは嫌で嫌で仕方ないですね。

移動時は逃げられないストレス

例えば、新幹線での移動中。

隣が苦手な人だと、しばらく場所を変えることもできず苦痛で仕方ないでしょう。

そんな状況、旅行前から胃がキリキリしてしまう人もいるかもしれません。

そういったストレスがあるにも関わらず「半ば強制的」と逃げられないことが、社員旅行が嫌な理由のひとつかもしれません。

ハラスメントに怯えている

社員旅行は多少なり緊張感が薄れてしまうもの。

特に役員やベテラン社員は社員旅行に慣れており、楽な気持ちで参加できるポジションです。

普段の重責から、リフレッシュも兼ねて開放的になるのもわかりますが、なかには羽目を外してしまう人もいます。

そのときに顔を出すのが…ハラスメントです。

夜の宴会はハラスメントの温床

お酒の席では「ハラスメント」が起きやすくなります。

酔った勢いで怒鳴りつけるパワハラや、無神経な発言・ボディタッチといったセクハラなど。

もし、実際にハラスメントによって嫌な思いをした社員は「二度と行きたくない」と思うのも当然です。

また、そのような危険性のある社員は普段の会社の飲み会でも、その「片鱗」を見せているものです。

そんなリスクが想定できる状況には、いたくないですよね。

社員旅行が「楽しい」とは限らない

人によって「旅行=楽しいもの」とは限りません。

自分のペースで過ごせない
予定が決まっている
何より職場の人と一緒

そんな要素が積み重なると、理由はわからないけど行きたくないという、漠然とした重苦しさを抱えてしまう人も多いのではないでしょうか。

移動、気遣い、とにかく疲れる

自分のペースで行動ができない社員旅行、ときには次から次へと移動し、ゆっくり休憩することもできない。

また、立場によっては気遣いしっぱなしの社員もいます。

そんな疲労と気疲れは、社員旅行が終わったときにドッと出てしまいます。

強制的に参加させられた挙句、疲れてしまっては参加の意欲もなくなりますよね。

こんな経験はありませんか?:仕事→社員旅行→仕事の鬼スケジュール

一週間の仕事を終えた金曜日、しかし翌日から一泊二日の社員旅行が待っている。

土日で心身ともに疲れても、また一週間が始まる。

社員旅行の翌日を有給で休むと嫌な目で見られる…仕方ないから疲れた体にムチ打って一週間頑張る。

こんな状況、果たして社員のためなんでしょうか?こうしたスケジュールで行っている会社も未だに見受けられますね。

行くこと自体が面倒

シンプルに社員旅行に行くのが「面倒」と思う人は多いのではないでしょうか。

行きたくないと強く思う人ほど、より強く感じてしまいますね。

さらに、集合時間が決められているため、自分の気分だけで動くことが出来ないことも、面倒さに拍車をかけることになりますね。

当日が近づくにつれ憂鬱

社員旅行の日程は、ずいぶん前から決まります。

決まった当初は、まだ先の話のため、あまり意識はしませんね。

しかし、気が付くともう来月、それからの一か月は憂鬱な日々を送ることに…。

そして、当日が近づくにつれて、「あるコトを」考えだす人もいますね。

そう、「断る理由」です。

参加の断り方と注意すること

社員旅行に参加したくない場合、多くの人は、

どうやって断ればいいのか…
周りからどう見られるか…

など、気になる点はたくさんあります。

ただ単に「行きたくありません」と伝えると角が立つので、上手な断り方を知っておくことが大切です。

正当な理由がある場合

家庭の事情や不慮の事態、突発的な業務など、止むを得ない事情により社員旅行に参加できない場合は速やかに報告。

これは、交通機関やホテルなどの予約のキャンセルが必要であり、キャンセル料の発生タイミングがそれぞれ違うからです。

しかも、社員旅行では「ちょっと良いホテル」に泊まることも多いため先延ばしは厳禁ですね。

正当な理由がない場合

断る理由が「行きたくない」だけの場合、ストレートに伝えても納得してもらえません。

そのため、理由を「考え」なければなりませんね。

このとき、いくら「それっぽい」理由を言っても結局は嘘をつくことになります。

この点について少し深堀していきます。

本音と建て前をうまく使う

本当は「行きたくない」だけなのに、別の理由を考えるとき、納得してもらいやすいものを選ぶ必要があります。

例えば、下記のようなものですね。

家庭の事情:子どもの学校行事、親の介護など
体調不良:持病の悪化、長距離移動が負担になるなど
仕事や自己研鑽:資格試験、研修、重要な案件対応など

当然、「嘘」をつくことには変わりないです。

しかし、そこは「本音」と「建て前」を上手く使い、過度に自分にプレッシャーをかけないようにしましょう。

言ったことには責任を持つ

それっぽい理由を伝え納得してもらえた場合、ホッと安心して内容を忘れてしまう人がいます。

例えば「子供の学校行事が…」と参加できない理由を伝えたとします。

後日「お子さんの行事はどうでした?」と質問されたとき、「何のことですか?」などと答えないように。

自分の都合で伝えた言葉には、最後まで責任を持ちましょう。

ときには割り切ることも大事?

断る理由に悩むくらいなら行ってしまう

社員旅行の良い側面

社員旅行に対してネガティブな気持ちがある人も少なくありませんが、「行ってみたら意外と良かった」という声も多いもの。

ここでは、社員旅行ならではの「良い側面」についてご紹介します。

行って感じる空気感

社員旅行の行き先は、普段の生活ではなかなか行かない場所であることが多いです。

会社によっては海外ということもあります。

SNSなどで、現地の様子を映像で見ることはできますが、

その場の空気感や匂い
規模感やスケールの大きさ
人の雰囲気

などは実際に足を運んでみないとわかりません。

社員旅行は、そうした「画面越しでは感じ取れない体験」ができる貴重な機会でもあります。

プライベート旅行の「下見」

私が初めて沖縄に行ったのは社員旅行がきっかけでした。

「次はプライベートでゆっくり来よう」と思いながら、観光地や飲食店を注意深く見て回ったものです。

こんなふうに、自分なりの目的や楽しみを設定することで、社員旅行もグッと前向きな時間になりますね。

たまに行く旅行は嬉しい

家庭の事情などで、なかなか旅行に行けない人にとって、社員旅行は非日常を味わえるありがたいイベントです。

普段食べられないご当地グルメを堪能
土地ならではの文化に触れられる

ことも多く、ちょっとしたリフレッシュにもなります。

旅行好きな社員がいると、現地の楽しみ方を教えてもらえたり旅そのものがもっと楽しくなるのも良いですね。

旅行が趣味の人は頼もしい存在?

旅行を趣味としている人は、交通機関の使い方や現地での過ごし方に詳しく、移動中のちょっとしたトラブルにも強いものです。

そんな社員が一人でもいると、旅行全体がスムーズになることも。

会社としても頼りになる存在なので、旅行好きな人が参加しやすいような配慮をするのも、良い企画づくりに繋がります。

興味のない場所が意外と良いことも

プライベートでは絶対選ばないような行き先も、社員旅行では行くことになります。

しかし、それが案外に、

思っていたより面白かった
意外な発見があった

なんてことも。

興味外の経験は視野を広げてくれたり、後々の会話のネタになったり仕事に役立つ気付きになることもあるかもしれません。

時代に合った新しい形を考える

社員旅行というと、決まったスケジュールに沿って全員が行動をします。

一日中、団体行動をして…
夜は懇親会…からの二次会…

といった「テンプレート」を思い浮かべる方も多いでしょう。

しかし、その形式が負担となり参加意欲を削いでいるかもしれません。

拘束時間が長く、仕事以上に気を遣う状況では、楽しむどころか「疲れるイベント」になってしまいます。

そこで、社員旅行に対するイメージを一新する「新しい形」を模索してみましょう。

自由参加・選べるイベント形式

まず大切なのは、行動する枠組みを自由に作り、選択ができること。

部署単位や世代、趣味などのグループごとに行動の枠組みを変えることで気の合うメンバーと気軽に参加しやすくなります。

決して全員で行動する必要がなく旅行の日もバラバラ。

さらに、「不参加」も選択肢のひとつとし、自主的に枠に入っていく感覚を大事にしたいところです。

また、社長や役員は「無理に同行しない」ことも必要です。

上司が近くにいるだけで社員は、どうしても気を遣ってしまい、せっかくの旅行が仕事の延長のようになってしまいます。

温かく見守り、場に干渉しすぎないことも「いい社員旅行」「参加したい社員旅行」作りに大切ですね。

予算だけを決め企画は任せる

旅行の予算だけ会社が提示し、内容は各グループに一任する方式もおすすめです。

これは仕事における「自ら考えて動く」練習にもなり企画段階から楽しい雰囲気が生まれます。

観光地巡りでも
テーマパーク滞在でも
お買い物がメインでも
一日一カ所でゆっくりでも

など、自由な発想で構いません。自由度の高さがモチベーションと活発な会話を生みます。

余計なストレス軽減:旅行の趣味が合う人で集まりやすい

移動するペースや距離
飛行機や船などの乗り物の好み
現地での滞在時間

目的は「社員の意外な一面」の共有

せっかくの旅行ですから、目的をひとつ加えるのも効果的です。

たとえば、

旅行中の楽しい画像を共有する

というだけでも、普段は見られない社員の一面が見えてきます。

旅行先からリアルタイムに会社に届く楽しそうな画像。

後日、それが会話のきっかけになり、コミュニケーションの活性化にもつながります。

印象が変われば、仕事中の距離感も変わるかもしれません。

こうしたポジティブな循環が広がれば、

来年も参加したい!
次はどこへ行こうか?

といった、社員旅行に前向きな気持ちが芽生えるはずです。

柔軟な発想で「参加したい旅行」へ

このような企画を容認する会社は、社員からも好意的に受け止められるでしょう。

愛社精神の低下を防ぐどころか、

やっぱり大人数も楽しいかも

と社員の声が増えれば、再び全体旅行に戻すという選択肢も出てきます。

つまり、時代や社員のニーズに合わせて、形式も在り方も柔軟に変化させることが大切なポイント。

場合によっては、社員旅行を「やらない」選択肢を持つことも時には大切かもしれません。

社員のためを思うイベントであるからこそ、無理に実施する必要はないのです。

最後に

社員旅行は、会社のカラーや社員の価値観によって、必要とされる「形」が大きく変わります。

かつては当たり前だったスタイルも、今の時代には合わないことがあります。その逆もまた然りです。

だからこそ大切なのは「今の社員が、今の気分で楽しめるイベントになっているか?」という視点を持つこと。

そして、形式や前例にとらわれず、柔軟に考えることです。

無理にやらなくてもいい。

やるなら、やってよかったと思えるものにする。

そんな社員旅行であれば、自然と参加する人も増え、会社にとってもプラスになるはずです。

この記事が、社員旅行を「やるべきか、やらざるべきか」悩んでいる方のヒントになれば幸いです。

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