
有給休暇は、従業員が会社を休むために認められている「権利」です。
それなのに現実には、有給が貯まる一方でなかなか使うことができない、そんな人が少なくありません。
こんなモヤモヤ、感じたことがある人も多いのではないでしょうか。
有給が「貯まるだけ」になってしまう職場の現実
有給が使えない職場には、たいてい共通点があります。
その一つが、1人休むと仕事が回らない環境であること。
人手不足がなかなか解消できない現場では起こりがちですし、DX化になかなか着手できずに非効率な作業を続けている職場ほど、「誰かが休む=誰かの負担が増える」構図になりやすいです。
結果として、個人の仕事量が多すぎて休む間がない。
こちらも人手不足から社員一人一人の仕事量が超過している。
しかも、その負担には偏りがあり個人差がある。
そんな状態が続くと、有給を取ること自体に罪悪感が生まれてしまいます。
有給が取りづらい「社内の雰囲気」はどこから来るのか
有給が取りづらい社内の雰囲気がある職場では、
と感じている人が、まだ一定数います。
この有給が取りづらい雰囲気が起こる原因は、有給=働いていないのに「余計に」給料を払う、という意識です。
でも本来は、余計に給料を払うのではなく、月給のなかに休んでも良いという「特典」が含まれていると考えた方が自然です。
昼休憩との違いを考えてみる
例えば、昼休憩1時間を取ることに不満を感じる人はいません。
昼休憩は「無給」で、さらにみんな一緒に取るからです。
一方、有給は「有給」かつ「人によって違う」。
この有給か無給か、みんな同じか違うかで、感覚は大きく変わります。
そんな意識が生まれるのも、ある意味では自然なのかもしれません。
有給の取りやすさは「考え方の集合体」
ここで大事なのが、社内での有給の在り方は人それぞれの「有給とは」という考え方の集合体である、という点です。
有給は使って良いもの、と考える人が多ければ、自然と有給を取得しやすい雰囲気になります。
逆に、有給なんて甘えだ、と感じる人が多ければ、使いづらい雰囲気になるのは当然です。
総務目線で感じる「雰囲気を変える一番の近道」
総務として20年近く現場を見てきて思うのは、立場が高い社員や社歴が長い社員が有給を取ることの影響力です。
制度を整えるより、ルールを変えるより、まず「取っている姿」を見せる。
これだけで、驚くほど空気は変わります。
有給を取ることに、必要以上の理由はいりません。
疲れたから、私用があるから、たまには休みたいから。
それで十分です。
有給が使えないのは、あなたの問題ではなく、職場の環境と考え方の問題かもしれません。
そう思えるだけでも、少し気持ちは楽になるはずです。
会社の古い価値観や働き方の違和感をまとめて読む
有給休暇が制度としてあるのに、なぜか使いにくい空気がある会社も少なくありません。
こうした働き方の違和感は、古くから続く価値観や会社文化が関係していることもあります。
会社の古い体質や職場の考え方については、こちらのまとめ記事でも関連記事を整理しています。
【独り言の小まとめ】会社の古い体質とは?意味不明なルールや変わらない価値観を感じたときに思うこと
有給休暇が取りづらい職場の仕組みとは
有給休暇は制度として存在しているのに、なぜか使いづらい空気がある会社も少なくありません。
周囲の目や職場の雰囲気だけでなく、会社の制度や運用の仕組みが影響していることもあります。
有給休暇が取りづらくなる理由や不公平感が生まれる背景については、こちらの記事で総務や会社の視点から解説しています。
【使いづらい】有給休暇が取りづらい理由と不公平感が生まれる仕組み|総務・会社の視点から
カテゴリー別に総務の現場で役立つ記事をまとめています

