求人者の面接後の社内見学はプラスにもなるし、マイナスにもなるお話

挨拶をする女性社員

面接が一通り終わったあと、「このあと社内を少しご案内しますね」と伝える会社は多いと思います。

実際、人員採用のために面接後に社内見学を設定している会社は多く、求職者に「社内見学しますか?」と聞くと、ほぼ「したい」と答えます

ただ、総務として長く採用に関わってきた立場から言うと、社内見学は「やればプラスになるもの」ではなく、やり方次第で簡単にマイナスにもなるものだと感じています。

面接後の社内見学は「おまけ」ではない

社内見学は、単に「職場はこんな感じです」と現場を見せる時間ではありません。

私は面接官として、面接後に求職者を社内見学にお連れすることが何度もありました。

そのときは、事前に『面接後に現場をご案内します』と社内へ伝えたうえで連れていきます。

ただ、私はあくまで客観的に見ている立場です。

そこで感じる空気は、求職者にもほぼ同じように伝わっています。

ここで大事なのは、「説明」よりも「雰囲気」が圧倒的に勝つという点です。

普段の職場の雰囲気は、そのまま出る

これは良い意味でも、悪い意味でもです。

活気のある部署の場合

普段から雰囲気の良い部署では、社内見学のときも挨拶が自然です。

目が合って
軽く会釈があって
「こんにちは」が無理なく出る

こうした空気は作ろうとして作れるものではありません。

黙々とした部署の場合

一方で、普段から黙々と仕事をしている部署では、挨拶や表情がどうしても不自然になります。

挨拶はするけれど目を合わせない
明らかに気配だけを感じている
空気がピンと張りつめている

私が感じていることは、求職者にも確実に伝わっています

社内見学があるからといって、雰囲気は変えられない

よくある誤解ですが、社内見学があるからといって、普段より挨拶を良くしたり、表情を柔らかくすることは難しいです。

その場限りでできるのは、せいぜい「挨拶はしたけれど、目は合わない」くらいです。

つまり、社内見学があるからといって、すぐに職場の雰囲気を変えることはできません。

だからこそ、普段から雰囲気が良い環境でなければ、社内見学はプラスにならないのです。

総務として感じる、正直な気まずさ

これは少し本音ですが、求人者をお連れしたときに現場の雰囲気が暗いと、担当者として正直かなり困ります。

説明を足せば足すほど言い訳に聞こえる
無言の空気をごまかせない
求職者の表情が変わる瞬間が分かる

このとき、「面接は悪くなかったのに…」と思うことも少なくありません。

面接官として社内見学を客観的に見ていると、会社全体が社内見学の重要性を意識していないと、効果は出ないと強く感じます。

求職者が一番見ているのは「現場の空気」

求職者は、求人情報や面接内容よりも、実は現場の雰囲気を一番気にしています。

ここで毎日働く自分を想像できるか
息苦しくなりそうか
自然に馴染めそうか

それを判断する材料が、面接後の社内見学です。

社内見学は、やり方次第で信頼を高めることもできるし、何も言わずに評価を下げてしまうこともあります。

だからこそ、「とりあえずやる」のではなく、普段の職場づくりも含めて考える必要があるのだと思います。

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