【やめてほしい】職場で外見や容姿をいじられてつらい|迷惑な言動への対処法と総務の視点

人の容姿をいじる男性社員

職場で、外見や容姿をいじられて「正直つらい」と感じたことはありませんか。

背が低いね
太った?
最近、髪が薄くなったんじゃない?

言っている本人は軽い冗談のつもりでも、言われた側は強いストレスを感じています。

職場でのルッキズムは絶対に許されるものではありません。

外見や容姿は本人の努力ではどうにもならない要素が多く、そこに触れる発言は立派なハラスメントです。

さらに問題なのは、発言した本人だけではありません。

便乗して笑う人、止めずに見て見ぬふりをする人がいることで、「この空気は許されている」というメッセージが職場に広がってしまいます。

いじられている本人にとって一番つらいのは、「誰も味方がいない」と感じる孤立感です。

この記事では、

なぜ職場で外見をいじることがいけないのか
ストレスをためない切り返し方
いじられたときの考え方と具体的な対処

を、総務として長年現場を見てきた視点で解説します。

「我慢するしかない」と思っている方にこそ、読んでほしい内容です。

職場で外見や容姿をいじることが絶対にダメな理由

職場は、仕事をする場所です。

本来、業務と直接関係のない外見や容姿を話題にする必要はありません。

それにもかかわらず、見た目をいじる人が後を絶たない。

その多くは、言わなくても良いことを口にしてしまっているだけです。

実際、発言が問題になるケースのほとんどは、この「言わなくても良いこと」を言ってしまったことが原因です。

ルッキズムは個人攻撃であり立派なハラスメント

背が低い、髪が薄い、体型、顔立ち…

こうした容姿は、本人にはどうしようもない要素が多く含まれます。

いじられている本人は痛いほどわかっているにも関わらずこの点を指摘される。

コンプレックスのように感じている部分を指摘されることが、最も強いストレスになります。

冗談のつもりで言った
場を和ませるため

という言い訳は、言っている本人の都合の良い言い分であり、決して通用するものではありません。

受け取る側がつらいと感じた時点で、それは立派なハラスメントです。

便乗して笑う周囲の人も同罪

いじっている本人だけが悪い、と思われがちですが、それは違います。

その場で笑っている人、見て見ぬふりをしている人も同罪です。

笑いが起きることで、

言ってもいい
許されている

という空気が生まれます。

特に笑う人が多いほど、いじっている人と同じように思っている人が多いと感じてしまいます。

結果として、いじられている本人は孤立してしまい逃げ場を失ってしまう。

この構造は集団で特定の社員をいじめているようなものです。

清潔感の注意と容姿いじりは別物

すべての「見た目」に関する指摘が悪いわけではありません。

シワだらけのスーツ
寝ぐせのままの頭髪
明らかに不衛生な服装

こうした清潔感の欠如は、業務に影響するため注意されても仕方ありません。

特に、取引先などの社外の人と面談が多い場合は直すべきポイントです。

一方で、背が低い、髪が薄いなど、本人が努力しても変えられない容姿を話題にすることは完全にNGです。

ここを混同せず、きちんと線引きをしたうえで指摘する姿勢が求められます。

自虐的に話している場合でも容姿いじりが許されるわけではない

いじられることに対して、自ら自虐的にネタとして話す人もいます。

しかし、たとえ本人が話題にしていたとしても、それを広げたり、言葉を強めたりすることは別問題です。

そのような視点があると実感した、実際にあったエピソードをひとつご紹介します。

実は触れられたくない本人の本音

私がかつての職場で営業職をしていた頃、年上の社員でカツラを着けている方がいました。

本人がその事実を公言しており、職場でもカツラについていじられる場面が多かったのです。

その社員は、営業先でもあえてカツラの話題を出し、場を和ませたり相手との距離を縮める“武器”として使っていました。周囲から見れば、抵抗なく話しているように映っていたと思います。

しかし、ある飲み会の席で、

本音を言うと、実はあまり触れられたくはないんだよね…

と、ぽつりと漏らしていました。

本人が自虐的に話しているからといって、それを好んで発信しているとは限らず、むしろ、そうせざるを得ない状況になっていることもあります。

この点を配慮せず、調子に乗って話を膨らませると、知らないうちに相手へ大きなストレスを与えてしまいます。

話題を振られたとしても、無理に乗らず「聞くだけ」にとどめる。

それくらいの距離感が、職場ではちょうど良いのだと感じた出来事でした。

容姿をいじられたときにストレスを受け流す考え方

外見や容姿をいじられると、「気にしないようにしよう」と思っても簡単には割り切れません。

無理に強くなる必要はありません。

ただ、少し視点を変えるだけで、相手の言葉を真正面から受け止めずに済むようになります。

見た目や容姿などのイメージを売る仕事ではない

俳優や女優、モデルなどの職業であれば、端正な顔立ちやスタイルの良さが評価の対象になることもあります。

それらは、いわば「見た目そのものが商品」だからです。

しかし、一般企業で働く私たちの場合、話はまったく別です。

会社が評価しているのは、

仕事への向き合い方
正確性や責任感
周囲への気遣い
人間関係の築き方

といった内面や姿勢です。

外見や容姿をいじられたとしても、あなたの仕事の評価が下がるわけではありません。

無理に真に受ける必要はなく、「仕事の評価とは関係のない話」と切り離して考えて問題ありません。

外見よりも内面の方が大切だという認識

好きな人や、好感を持つタレントを思い浮かべてみてください。

多くの場合、外見だけでなく、その人の考え方や言動、雰囲気も含めて「好き」になっているのではないでしょうか。

逆に、どれだけ容姿が整っていても、発言や態度に違和感を覚えた瞬間、印象が変わることもあります。

SNSで、見た目は好かれていた人が、ある発言をきっかけに批判を受けるようになるケースも珍しくありません。

結局のところ、内面があってこそ外見が評価されるというのが、多くの人の本音です。

職場においても、この考え方は変わりません。

外見をいじる人の言葉と同じ土俵に立たなくていい

相手を思いやる気持ちがあり、人間関係を大切にしている人ほど、他人の容姿を軽々しく話題にすることはありません。

外見をいじる人は、相手の気持ちよりも、自分の感情やその場の空気を優先していることが多く、必ずしも参考にすべき価値観を持っているとはいえません。

そうした人の言葉に、いちいち心を揺さぶられる必要はありません。

「この人は、そういう考え方なんだな」と距離を置くだけで十分です。

過剰に反応しなければ、相手にとっても面白みがなくなり、徐々にいじられる場面は減っていくことが多いのも事実です。

感情的に反論せず「仕事の土俵」に引き戻す

実際にあったエピソードです。

職場に、背が低いことを理由に先輩社員からいじられることが多い社員がいました。

ただ、その社員は感情的に反論するタイプではなく、自分の中にきちんとした軸を持っていました。

あるとき「背が低いなぁ」と言われた際、

背が高いと給料は上がりますか?

と切り返したのです。

先輩社員は「それはない」と答えるしかありません。

そこで間髪入れず、

じゃあ、給料が上がらないなら背が低くても問題ないですね

と静かに言い切りました。

このやり取りで、話題の焦点は「外見」から「それは仕事や評価に関係がある話なのか?」という視点に自然と移っています。

つまり、直接否定せずとも「その発言は職場では意味のない話だ」と示した形です。

職場で外見をいじられたときの具体的な対処法

考え方を整理したうえで、次は実際にどう行動するかです。

職場で外見をいじられたとき、

気にしすぎだろうか
流した方が大人だろうか

と迷う人は少なくありません。

しかし、違和感を覚えた時点でそれは立派なストレスです。

対処で大切なのは、相手を言い負かすことではなく、自分の心と職場環境を守ること。

まずは、なぜそうした発言が起こるのかを冷静に理解し、そのうえで距離の取り方や対応を選ぶことが重要になります。

外見や容姿をいじる人に共通する行動パターン

容姿をいじる人には、いくつか共通した行動パターンがあります。

多くの場合、自分のストレスや不満、劣等感を処理しきれず、他人を下げることで優位に立とうとしています。

相手の気持ちよりも、

場を支配したい
自分が上に立ちたい

という感情が優先されがちです。

このタイプは一人に飽きると次の標的を探すため、放置すると職場全体の空気が徐々に悪化します。

問題は個人ではなく、行動そのものにあると捉えることが大切です。

自分がいじられている場合の対処法

いじられたときに、無理に笑って合わせる必要はありません。

そうですね
今はその話はいいです

と短く返し、話題を広げないだけでも効果があります。

相手は反応を楽しんでいるため、淡々とした態度を取ることで自然と勢いが落ちることも多いです。

余裕があれば、

なぜそれを言う必要があるのですか?

と、真顔で聞き返すのも一つの方法です。

それでも改善しない場合は、個人で抱え込まず、上司や総務に相談してください。

その場に居合わせたときの対処法

自分が直接いじられていなくても、その場に居合わせたときの対応は重要です。

便乗して笑わない、相槌を打たないだけでも、その場の空気は大きく変わります。

可能であれば、

その話はここまでにしましょう
次の業務の話に戻しますね

と自然に話題を切り替えてください。

空気を壊したくない気持ちよりも、人を傷つけない行動を優先する姿勢が、結果的に職場全体の安心感につながります。

総務として取るべき対応

総務は、容姿いじりに対して「個人間の問題」として処理してはいけません。

放置すれば発言はエスカレートし、ハラスメントとして深刻化します。

まずは事実確認を行い、「職場では外見や容姿に触れる発言は控える」というルールを明確に伝えることが必要です。

感情論ではなく、職場環境を守るための義務として対応する姿勢が、再発防止につながります。

社内での統一したルールの認知

容姿に関するトラブルを防ぐには、個別対応だけでなく、社内全体での共通認識が欠かせません。

「悪気はなかった」「冗談のつもりだった」という言い訳を生まないためにも、職場で触れてよい話題・避けるべき話題を明文化し、周知することが重要です。

曖昧なままにせず、誰が見ても分かる基準を示すことで、社員同士の無用な摩擦を減らせます。

善意のルッキズム?「褒め言葉」がハラスメントになる理由

「可愛いね」「かっこいいね」といった言葉は、一見すると好意的に聞こえます。

しかし職場では、外見を評価軸にする発言そのものがリスクになります。

褒めているつもりでも、受け取る側がどう感じるかは別問題です。

職場で評価すべきなのは、成果や姿勢、周囲への配慮といった内面です。

外見に触れないというルールは、全員を守るための線引きだと認識する必要があります。

問題が起こったときに相談しやすい窓口の設置

容姿いじりの問題は、「相談しづらさ」が被害を長引かせます。

だからこそ、総務や人事には、気軽に相談できる窓口の存在を明確にすることが求められます。

匿名相談や段階的な相談ルートを用意することで、早期対応が可能になります。

小さな違和感の段階で声を上げられる環境づくりが、深刻なトラブルを防ぎます。

相談しやすい環境づくりについて詳しく紹介している記事はこちら。

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まとめ

職場で外見や容姿をいじる行為は、いじる本人だけでなく、周囲も含めて職場環境を壊します。

評価されるべきなのは外見ではなく、仕事への姿勢や人としての在り方です。

その当たり前を守ることが、安心して働ける職場につながります。

「おかしい」と感じた違和感は、決して間違いではありません。

我慢せず、適切な行動を取ることが、自分と職場を守る第一歩です。

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