【思考転換】総務の仕事を続けるためのストレスの受け流し方と気持ちの置き場

心を落ち着かせる女性社員

総務の仕事は、業務量が多く、その内容も多岐にわたります。

日々のルーティン業務に加え、突発的な依頼やトラブル対応、人間関係への配慮など、気を張る場面が少なくありません。しかも、その多くは表立って評価されにくく、

頑張っているのに報われない…

と感じることもあるでしょう。

こうした状況が続くと、気づかないうちにストレスが溜まり、仕事への意欲が削られていきます。

本記事では、20年ほど総務の仕事に携わってきた筆者が、現場で実際に感じてきたストレスと、それを溜め込まないための「受け流し方」を、場面ごとに整理して紹介します。

いま少し疲れを感じている方に、気持ちが軽くなるヒントをお届けできれば幸いです。

総務の現場は不安や悩み、ストレスで溢れている

総務の仕事は、業務量が多いだけでなく、その内容も非常に幅広いのが特徴です。

書類作成や管理業務だけでなく、社員対応、トラブル対応、急な依頼への対応など、日々さまざまな役割を求められます。

しかも、その多くは「やって当たり前」と思われがちで、成果が見えにくい仕事です。

そのため、忙しく働いていても評価を実感しづらく、不安やストレスを抱えやすい立場と言えるでしょう。

こうした環境では、ストレスをゼロにすることは現実的ではありません。

だからこそ大切なのは、ストレスを溜め込まず「受け流す考え方」を身につけることなのです。

自分は役に立っている?自分自身への疑心暗鬼

総務の仕事は、表立って評価される機会が少なく、

自分は本当に役に立っているのか?

と不安になる場面が多くあります。

日々業務をこなしていても感謝されることが少ないと、やっている意味を見失いがちです。

この疑心暗鬼な状態が続くと、やりがいを感じにくくなり、やる気も徐々に低下していきます。

さらに気分が沈んでいると、小さな出来事にも過敏に反応し、ストレスを感じやすくなってしまいます。

こうした悪循環に陥らないためには、まず「自分自身が自分をどう評価するか」という視点が重要になります。

自己肯定感を高めて不安に打ち勝つ

自己肯定感を高めることは、前向きに仕事へ向き合うための土台になります。

たとえば、集計の数字が一発で揃ったときに、

「たまたま」と流すか
「自分の集中力が高かった」と捉えるか

この意識だけでも気持ちは大きく変わるものです。

こうした小さな出来事を肯定的に受け取ることで、自分自身に良い暗示をかけることができます。

自分は意外とできている
ちゃんと役に立っている

と心の中で言葉にするだけでも、不安は和らいでいきます。

自己肯定感は特別な成果ではなく、日々の小さな積み重ねから育てていくものです。

小さなことでも評価をする姿勢

まず意識したいのは、どんなに小さな成果でも自分の中で評価することです。

重要なのは、周囲にアピールすることではなく、自分自身が認めてあげること。

書類の誤字に気づけた
問い合わせにスムーズに対応できた

など、些細なことで構いません。その都度、

よく気づいた
自分は丁寧に仕事ができている

と心の中で褒めてあげてください。

こうした習慣が身につくと、「評価されていない」という感覚が薄れ、自然と前向きな姿勢で業務に向き合えるようになります。

結果として、その姿勢が周囲の評価につながることも少なくありません。

 前向きな意識は場がなごむ

実際にいた自己肯定感の高い経理女性

私が以前いた職場の経理女性、毎月の会社の入出金を計算していると「よし、一発で合った!」と急に口に出して言うのです。その後に「さっすが、わたし!」と堂々と言うところまでがセット。

こうした姿勢を持つ人、周りにいませんか?

この発言自体、嫌みも不快な雰囲気もなく、むしろ周りの社員がほっこりし、張り詰めた空気を変える瞬間でもありました。

こうした自分を肯定する発言は、実は周りの人へも波及していくものだと思います。

仕事のミスで迷惑をかけた…引きずらないための考え方

総務の仕事は初めて取り組む業務も多く、ミスが起こりやすい環境にあります。
ミスをしてしまうと、

迷惑をかけた
評価が下がったのでは
自分は能力が足りないのか

と強く気にしてしまいがちです。

しかし実際には、周りの社員や上司は本人が思っているほどミスを引きずっていないことが多いもの。

周囲が期待しているのは、落ち込むことではなく、次に同じミスをしないことや他の業務で挽回する姿勢です。

起きてしまったミスを必要以上に抱え込まず、いったん受け流し、気持ちを切り替えることが成長への第一歩になります。

仕事のミスは自分次第で成長できる

ミスをしたときこそ、自分を成長させるチャンスでもあります。

誰でもミスをしようとして仕事をしているわけではなく、うっかり起きてしまうものです。

大切なのは、「自分はダメだ」と終わらせず、原因や改善点に目を向けること。

ミスは、自分の苦手分野や知識不足を教えてくれるサインとも言えます。

作業手順を見直す
チェック方法を工夫する
余裕のある時間帯に作業を行う

など、自分で改善できる点は多くあります。こうした積み重ねが、確実に自分の力になっていきます。

ミスをきっかけにして周りの評価を上げる

たとえば、会議資料に不備があり注意を受けたとします。

その場では落ち込むかもしれませんが、次回以降ミスがなくなれば、周囲は自然と変化に気づきます。

最近ミスが減った
安心して任せられる

と感じるのは、まさにこのタイミングです。

特に同じ作業をしている同僚や、仕事をみている上司は敏感に察知するものです。

総務の仕事では、一度つまずいた経験があるからこそ、チェック役や確認担当を任されることも少なくありません。

ミス引きずらず改善を積み重ねる姿勢こそが、結果的に信頼と評価につながっていくのです。

人間関係に疲れる…気を遣いすぎない割り切り

総務は多くの社員と関わる立場のため、人間関係のストレスを感じやすい仕事です。

気の合わない相手や、話しかけづらい役職者とも対応しなければならず、常に気を遣う場面が続きます。

こうした状況で、

嫌われないように
空気を悪くしないように

と考えすぎると、心が疲弊してしまいます。

気遣いは大切ですが、すべてを完璧にこなそうとする必要はありません。

人間関係のストレスは避けられないものと割り切り、必要以上に背負い込まない姿勢が、心を守ることにつながります。

社員は家族といっても所詮は他人

「社員は家族だ」という言葉を聞くことがありますが、この考え方が負担になる場合もあります。

確かに思いやりは大切ですが、「家族なのだから分かり合わなければならない」と考えると苦しくなります。

会社に集まった人たちは、価値観も背景も異なる“たまたまの集まり”です。

全員と分かり合うことを前提にする必要はありません。

適度な距離感を保ち、「仕事上の関係」と割り切ることで、人間関係のストレスは大きく軽減されます。

人間関係のトラブルは当たり前

過去の経歴も価値観も異なる人が集まる以上、人間関係のトラブルが起きるのは自然なことです。

「トラブルを起こさないように」と意識しすぎると、いざ問題が起きたときに必要以上につらく感じてしまいます。

あらかじめ「トラブルは起こるもの」と考えておくことで、冷静に対応しやすくなります。

感情的にならず、事実と役割に目を向けることができれば、無駄に消耗せずに済みます。

この割り切りが、総務として長く働くための重要な視点になります。

忙しい現場がつらい…余裕がないときの逃げ道

総務は依頼や相談が集中しやすく、忙しさが一気に押し寄せることがあります。

一日だけなら乗り切れても、忙しい日が続くと心身ともに余裕を失いがちです。

それでも、

忙しいのは当たり前
弱音を吐いてはいけない

と無理を重ねると、ある日突然限界を迎えてしまいます。

だからこそ、余裕がないときに意識的に「逃げ道」を作ることが大切です。

逃げ道とは、投げ出すことではなく、自分を守るための調整です。

仕事のペースは自分で作る

総務は常に誰かから見られている立場で、ペースを乱されやすい仕事です。

しかし、すべての依頼に即対応し常に走り続けていると、疲弊していく状況が慢性化していきます。

自分の中で、

いまは集中する時間
少し緩める時間

とメリハリをつけることが重要です。

仕事の順番を整理したり、あえて対応を後回しにしたりすることも、立派な調整です。

自分でペースを作る意識が、結果的に仕事の質とメンタルを守ります。

あえてサボることも大事

常に気を張り続けていると、集中力は確実に低下します。

特に内勤が多い総務は、周囲の目を気にして休憩を取りづらいものです。

しかし、無理に画面に向かい続けても効率は上がりません。

あえて席を立つ、雑談をする、頭を空っぽにする時間を作ることで、気持ちはリセットされます。

「サボる」という言葉に抵抗があるなら、「頑張るための休憩」と考えてみてください。

この余白が、長く働くための大切な要素になります。

 現場で実際にやっていたこと

スイッチを切れば自然と戻る

私が部長職をしていたときの話です。

14時あたりになると、部署内の雰囲気がまったりして集中力が低下している社員が増えていました。

このとき、無理に業務スイッチを入れさせるのではなく、思い切ってオフにしていました。

「みんないまやる気ないよね?」っと、私から切り出すと周りの社員は「そうなんですよ…」と。

ここで、雑談のテーマを振って10分くらいでしょうか、雑談タイムを取っていました。

少しリラックスした後に、自然に、

さて、やるか!

っという意識になり、集中力が回復するケースがほとんどでしたね。

つまり、ずっとスイッチを入れっぱなしだと、どこかでガス欠を起こしてしまうということです。

適度な休憩はほんと必要ですね。

まとめ

真面目な人ほど疲れやすい

真面目な人ほど、「仕事中は常に全力で」と自分を追い込みがちです。

しかし、スイッチを入れっぱなしで無理をしている状態では、どこかで必ず疲れが出てきます。

疲れきってしまうと、やる気も判断力も低下してしまいます。

だからこそ、意識的にスイッチを切ることがとても大事です。

適度に頑張り、適度に休む。

そのバランスが、総務という仕事を続けるための秘訣です。

ストレスを溜め込まない気持ちの置き場

本記事でお伝えしたかったのは、「ストレスの捉え方」が働き方を大きく左右するということです。

ストレスを感じたとき、気持ちをどの場所に置くかによって、その後の仕事への向き合い方は大きく変わります。

総務の仕事にストレスはつきものですが、すべてを真正面から受け止める必要はありません。

受け流す考え方を持ち、気持ちをいつも安全な場所に置いておくことで、心の負担は確実に軽くなります。

その方法は人それぞれで、正解はありません。

この記事が、総務の仕事を続けるための「自分なりの受け流し方」を見つけるヒントになれば幸いです。

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